現役保育士りょうちゃん先生の子育てブログ

現役保育士として得た知識を、皆様と共有し子育ての悩みや保育の悩みを解決したい。一緒に楽しんで子ども達と明るい毎日を過ごしましょう(*^_^*)

【注目】子どもの衣服の着脱援助 その1

こんにちは、タイヨウ先生です。

 

今回は、年齢にあった衣服の着脱援助方法です。

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保育士をしているとたくさんの保護者の方から聞かれる質問の中で、

 

なかなか着替えを自分でしてくれません。

 

服の着方っていつから教えたらいいんですか。

 

どのように着せたら覚えてくれるんですか。

 

など様々な質問を受けました。もちろん年齢によってできる度合いも全然違いますし、教え方も違ってきます。

これから平均的な衣服の着脱の発達と年齢にあった関わり方を伝えることが多いので3歳頃まで書いていきたいと思います。シリーズ記事になると思います。

 

 

平均的な着脱の発達と声掛けのポイント

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0〜6ヶ月頃

全面的に着脱を援助してもらう時期です。ですが、オムツが濡れている。なんだか暑い。などの[気持ち悪い]や[気持ちいい]などの快・不快の感覚はわかります。

 

声掛けポイント:子どもの気持ちや感覚を目を見て言葉にして伝えてあげるとよいです。また、次に行う動作も言葉にして伝えてあげることもしてあげてください。例)足をあげるよ、など。

 

7〜11ヶ月

衣服の着脱の感覚が少しずつわかってくるので、声かけにも反応を見せるようになってきます。着替えの一部に協力できるようになってくるので、着替えの際の声かけにどのように反応しているのかしっかりと観察しましょう。

 

声掛けポイント:保育者の声掛けに反応を示してくれたら、「ありがとう」など感謝の気持ちを伝える声掛けをして親子のコミュニケーションをとっていきましょう。

 

 

1〜1歳半

言葉の理解も進み、次にする行為が理解できるようになってくる時期です。今までの経験から次の見通しが立ってくるようになるので、声かけを聞いて自分で脱いでみようとしたりなど、進んで着脱をしようとします。

 

声掛けポイント:次の行動をわかりやすく言葉で伝えていきましょう。
例)「ズボンを下に下ろそうね」など、何をどのようにどこに向かって動かすのか、しっかりと動作も言葉に表しながら伝えていくといいです。自分でやろうとする姿を見たときに見守るようにする姿勢を持ちましょう。自分でできたときにはたくさん褒めてあげましょう。

 

 

1歳半〜二歳

自分でやってみようとする姿がよく見られるようになり、ズボンを履きやすいように前に置いてあげると自分なりに着てみようとしたりなど、増々意欲的な姿が見られるようになってきます。

 

声掛けポイント:声かけをする前に子どものやる気を損なわないように手伝うときはまず子どもの了解を得てから援助をしましょう。その子の意欲を大切にすることで、やる気アップに繋がります。例)「こっちの足だけ一緒に入れてみようか?」など。

 

 

2歳〜2歳6ヶ月

立つこともしっかりとできるようになり、ズボンを脱がせるとき上着を脱がせるときなど立ったまま衣服の着脱ができるようになってきます。また、「バンザーイ」や「足をあげて」など、こちらの言葉にも反応してその通りにできるようになり、協力する姿見られるようになります。

 

声掛けポイント:自分なりにやってみようとする意思が強くなってくるので、自ら難しいことにもチャレンジする姿も出てきます。基本的には、できない所を部分的に手助けしていくようにしましょう。一人一人できることが違うのでその子にあった関わり方を考えましょう。

 

 

2歳7ヶ月〜3歳

大人やお兄ちゃん・お姉ちゃんの着替えている所を見て自分も同じようにやってみたいという意欲が湧いてくるようになります。上着の袖に腕を通して着ることができるようになったりなど、今までよりもスムーズに着ることができるようになってくるのもこの時期です。主張の強い子は、最後まで自分でやる!という強い意思を見せてくれたりもします。

 

声掛けポイント:まだ一人では完全にできなこともあります。大事なのは、時間がかかってもいいのでその子の意欲を大切にし、見守ることです。援助が必要なときはさりげなく援助をするようにし、最後の仕上げは子どもに任せましょう。
 

 

3歳〜

衣服の着脱はほとんど自分でできるようになってきますが、服が裏返しになっていたり、ズボンが前と後ろで逆になっていたりなど、細かな違いには気づくことができなかったりします。また、自分でできることでも甘えてやってもらおうとしたり、遊びに夢中になりすぎて着替えが面倒になったりなど、その時の状況や気分によって着替えを嫌がることが出てきます。

 

声掛けポイント:自分でできた時には一緒に喜び合うことで達成感を味わうことができるようにしましょう。子どもの気持ちを大切にしながら着替え自体が嫌にならないように、その時の状況に合わせて着替えへのアプローチを考えていきましょう。
例)着替えを嫌がった時には、「ママと着替え競争してみようか?」など遊び感覚で着替えを促すなど。

以上が平均的な着脱の発達を声掛けのポイントになります。わかりやすくはないかもしれませんが、参考になればと思います。ご覧いただきありがとうございました。