現役保育士りょうちゃん先生の子育てブログ

現役保育士として得た知識を、皆様と共有し子育ての悩みや保育の悩みを解決したい。一緒に楽しんで子ども達と明るい毎日を過ごしましょう(*^_^*)

【必見】子どもの食事について〜年齢別の解説とポイント〜

こんにちは、タイヨウ先生です。

 

皆さんは子どもの食事について悩んだことはありませんか?

例えば、授乳をする時に気をつけた方がいいことってなんだろう、なかなか飲んでくれない。

年齢が上がってくると、好きな物しか食べなくなってきた、スプーンやお箸への切り替え時期は?

など様々な疑問が生まれてくると思います。

 

今回は2歳頃までの子を目安に食事の環境作りや、お子さんへの接し方のポイントなどを私の経験や勉強してきたことから書いていきたいと思います。

 

 6ヶ月未満の頃

f:id:kosodatelifestyle:20201015224533j:plain

食事のメインは、お母さんからの授乳、もしくは手作りのミルクになります。

この時期の食事の役割には、お腹だけでなく心も満たす大切な時期でもあります。

 

授乳をする時、ミルクをもらう時は、お母さんとお子さんが一対一の関係になります。その時間は、お子さんにとってはとっても安心できる心地よい時間であり、居場所になります。その経験は、人間関係の基盤へと繋がっていきます。

 

基本として押さえておきたいことは、

・安心できるように家庭的な雰囲気を大切にする。

 

・授乳は単なる栄養補給ではなく、信頼関係を作るもの。

 

・授乳中はしっかりと目を見て言葉をかけながらコミュニケーションをとる。

 

上記の点を意識することで、お子さんは安心してお母さんと信頼関係を築いていくことができると思います。

 

タイヨウ先生の授乳の時のキラキラポイント

 ・泣いてお腹が空いたことを知らせてきた時に、ミルクを与える場合は準備をしながら、お子さんの気持ちに答えるよう言葉をかけるようにしましょう。

例)「お腹空いたんだね」、「ミルク飲もうね」など

 

ゆったりとした姿勢で飲めるようにし、両手は自由に動かすことができるようにしておく。

 

口からミルクを出すこともあるので、顎の下にタオルを当てておく。

 

哺乳瓶を水平にすると空気が入ってしまうので、乳首が下になるように支える。

 

口の周りを刺激することで唾液が分泌されるので、食欲増進の効果が!

 

抱いている腕の肘の辺りにクッションを置くことで腕への負担が減る。リラックスして与えることができるのでその気持ちがお子さんのも伝わり、和やか授乳タイムに。

 

 

以上のポイントを意識するとお子さんも安心して飲むことができるようになると思います。

 

5ヶ月前後になってくると授乳のリズムができ、間隔が空いてくるようになります。その時期を目安に離乳食を検討してみましょう。

 

主なサインは以下の通りです。

 

遊びの中でおもちゃを口に入れる、指しゃぶなどの動作が頻繁に見られるようになる。

 

首がすわっている。

 

食欲が増し、大人が食べている物に興味を持つ。

 

スプーンを口に入れた時に、下で押そうとしない。

 

いずれも目安となるサインですので、お子さんの発達の様子を見て一人一人に合ったスピードで始めてみましょう。

 

離乳食を食べさせる時の注意点

f:id:kosodatelifestyle:20201015224340p:plain

・子どもは常に動いているので、必ずしも順番通りにいくとは限りません。

子どもの食べる意欲を大切にし、機械的にスプーンを運んでいかないようにしましょう。

 

安心して食べることができるようにいつも同じ位置に席につく。タオルで口の周りや手を拭く。その都度話しかけいつも同じルーティンで食事をする。

 

・「いただきます」を言う。 スプーンの先に一口分をのせ、子どもの正面に運ぶ。子どもが自分からスプーンに向かうのを待って口に入れる。食べている物の味や、食感を言葉にして伝えてあげる。

 

以上の注意点に気をつけながら食事を行い、無理に食べさせたりする必要はないのでお子さんのペースに合わせて少しずつ進めていきましょう。

 

 

6ヶ月〜1歳3ヶ月未満の頃

f:id:kosodatelifestyle:20201015224753j:plain

なめらかなものを飲み込むことから始め、下や歯茎でつぶすことができるようになり、歯の数も増えてくる時期です。

 

自分で咀嚼することも上手になり、手づかみ食べなど、自分で食べることが始まる期間になります。

 

食べ方は言葉の発音にも影響しますので、丁寧な援助を心がけていきましょう。

 

基本として押さえておきたいことは、

 

・本格的に離乳食が始まります。最初の一回から始まり、スムーズに進めば10ヶ月前後には一日3回食になります。
 目安ですので必ずしもこならなければいけないということはありません。

 

・離乳食を通して、咀嚼(噛むこと)や、嚥下(飲み込むこと)ができるようになってきます。

 

・食べた物をチェックしていき、食べた後の様子をしっかり見て、アレルギーの症状が出ていないかを把握していきましょう。

 

・自分で食べるという意欲を育てていくようにしましょう。

 

離乳食開始から1ヶ月ほどでもぐもぐ期になります。

もぐもぐ期とは、固形の柔らかい食べ物を下と上顎で潰して飲み込む練習の時期です。

 

口に入れる→もぐもぐ→ごっくんに一定のテンポができるようにしていきます。

 

食べる量が減ることもありますが、量よりも「楽しく食べること」を大切にしましょう。

 

 

タイヨウ先生の関わりのキラキラポイント 

・目を見て対話をしながら食べ進めていきましょう。

 例)「今日は〜を食べるよ」、「おいしいね」など

 

・手づかみ食べを始めたら、お子さんが手にとっている物を先に食べさせてあげましょう。ご飯をスティック状にしたりなど
 食べやすい形に作っておくといいです。

 

・口の中に大きく入れている場合、かまずに飲み込むことがないように注意して見守りましょう。ちゃんと飲み込んでから
 次を入れるようにしていきましょう。

 

9ヶ月〜1歳頃

この頃になると、カミカミ期に入ります。バナナ程度の硬さの物を一日3回食べることができるようになってきます。

 

自分で食べる意欲が強くなるので、食べ物をまとめて持ちやすくするなどの工夫をして、食べにくい物はスプーンに乗せて食べさせてあげましょう。

 

自分で食べることが増えた分、食べこぼしも多くなるので、エプロンをして衣服が汚れないようにしたり、テーブルの下にシートを敷くなどして、子どもが気持ちよく食べることができるように援助しましょう。片付けも楽になります。

 

 

1歳〜1歳3ヶ月頃

この頃になるとスプーンに対する興味が出始める頃です。友達や身近な人が持っているのを見て少しずつ興味を示し始めます。

 

ここで焦らずに子どもが自分からスプーンに触り、「持ちたい」という意欲が見えた時に持たせていくようにしましょう。大切なのはお子さんの気持ちです。

 

 

タイヨウ先生のスプーンのキラキラポイント

 ・始めのうちは、一口の食材を取り皿に置き、子どものスプーンに手を添えてあげ、使い方を伝えましょう。

 

・手指の発達と共に握り方が変わっていきます。最初は指全体を使って上から掴みます。【上握り】

 

・手首が動くようになってくると下から握り、少しずつ親指と他の指を使い分けるようになってきます。【下握り】

 

・親指、人指し指、中指を使い分けることができるようになると、鉛筆持ちができるようになります。2歳頃〜【鉛筆持ち】

 

 

1歳3ヶ月〜2歳未満の頃

f:id:kosodatelifestyle:20201015224950j:plain

離乳食もしっかりと食べることができるようになり、幼児食に移ります。奥歯で噛むことができるようになり、食事を楽しむことができるようになってきます。

 

スプーンやコップなどの食器の使い方も上達してきます。「自分でやりたい」という気持ちを大切にお子さんに合ったスピードでゆっくりと関わっていきましょう。

 

基本としては、

 ・手づかみ食べからスプーンで食べようとすることが増えます。

 

・子どもの気持ちを優先し、使いたい時に使ってもいいようにする。もし、スプーンに興味がない場合は時期をずらしたりしましょう。

 

・できるだけ「自分で」の経験ができるように、食材を手前に集めて取りやすくしたり、食器はふちが垂直になっている物にし食材をとりやすくするなどの工夫もしていきましょう。

 

 

2歳頃

f:id:kosodatelifestyle:20201015230600j:plain

スプーンを鉛筆持ちで持つことができるようになり、食べこぼしが少なくなってきます。中にはお箸が使えるようになってくる子もでてきます。

 

基本としては、

 

・好き嫌いがでてきます。原因は様々ですが、楽しく食べながら好き嫌いを減らしていくことができるようにしていきましょう。

 

・遊びの方も活発になってくるので、気持ちの切り替えができずに、食事の際に遊んでしまったり、落ち着かない様子も見られるようになってきます。

 

 

タイヨウ先生のキラキラポイント

・スプーンの持ち方が正しくできているかを確かめ、見本を見せたり、手を添えて伝えましょう。

 

・左手の使い方も同時に伝えていきましょう。左手は皿に添えるということを伝えます。

 

・ご飯粒や取りにくい残っている食材は、「あつまれしてあげるね」など声をかけ、自分で取りやすいようにしてあげましょう。
きれいに食べきる自信に繋げることができます。

 

・あまり量を食べることができない子や、お子さんが苦手な物がある時は、始めから量を少なくしてもよいです。足りない時はおかわりをするようにし、おかわりできた時は褒めることで、自信に繋げることもできます。

 

・かたよって食べてしまうときは、「かわりばんこで食べてみようか?」と問いかけ、お子さんの意思を大切にしながら食べ進めましょう。

 

・無理強いは逆効果です。無理やり食べさせても苦手意識が強くなり、食卓に向かうこと自体が嫌になります。

 

・食事の時間は遅くても20分程度にするなど時間を決めておきましょう。時間を過ぎたらもう終わりにするかをお子さんに問かけ、全部食べきることができなくても「ごちそうさま」をするようにしましょう。
 
・席に着く→「いただきます」の挨拶をする→食事→「ごちそうさま」→手・口を拭く、という一定の流れを習慣化できるようにしましょう。自分で進んでできた時は褒めることで自信に繋げましょう。
 
・食事に集中する環境作りを心がけましょう。
例)テレビをつけない、玩具を目に入る位置におかない、同じ場所で毎日食事をするなど。

以上が2歳頃までの食事についてになります。ご覧頂きありがとうございます。