【注目】子どもの衣服の着脱援助 その2
こんにちは、タイヨウ先生です。
今回は以前書いた、子どもの衣服の着脱援助について続きになります。
前回は3歳までの援助方法を書いたので今回は、4、5歳の援助方法についてです。
4歳頃
この時期の着脱は、目で見て自分の思い通りに手を動かすなど、目と手がしっかりと連動して動くかすことができるようになります。
手首や指先を器用に動かし、ボタンをスムーズにとめることができるようになるのもこの時期くらいからです。
また、着替えに大人の手伝いがほとんど必要なくない、一人で着替えることができるようにもなります。
そこでどんな援助が必要なのか、タイヨウ先生のキラキラ援助ポイント!
・服の前後や表裏など細かな部分を見てあげましょう。
・してあげるのではなく、方法を伝えながら自分でできるように促しましょう。
・脱いだ衣服を畳んだり、汚れた衣服をかごに入れるなど着替えの最後の段階までやる通す大切さを伝えましょう。
・この時期は「自分でできる」という気持ちが今までの成功体験から確立していきているので、できるだけ見守ることを前提とし、衣服の乱れ、着方を間違っている時は、本人が気づくまで待つか、「いつもと違う所がないかな?」と聞いたりして、自分で気づくことができるようにするといいです。
・手を出す時は必ずお子さんに確認をとってから、手を貸してあげることが大切です。例)「ママもお手伝いしてもいいかな?」など。
・衣服を片付ける場所、掛け方などこの時期からしっかりと伝えておくと、自分の衣服を片付ける習慣をつけることができます。片付けを促す際には、「片付けなさい」という言い方ではなく、「お洋服持って行ってくれるとママは助かるな」など、促す言葉にしましょう。ママの気持ちを具体的に伝えることで、お子さんも誰かの役に立てたと気持ち的にも晴れやかになります。
・寒暖差が出てきた時には、子ども達が自分で気温の変化に気づき、自ら衣服を脱ぎ着することができるようにしましょう。体感温度を言葉にして伝えることで、子どもが自分の感覚で気づくことができるようにすることが大切です。
例)「お外は寒くない?」、「今日は暑いね」など
5歳頃
この時期になると、衣服の着脱は自分でできるようになり、保育者の言葉かけで身だしなみを整えることができるようになったりします。
衣服の着脱の自立ができたことで、気持ちにも余裕ができ、下の子の手伝いまでできるようになります。
この時期のタイヨウ先生のキラキラ援助ポイントは、
・シャツが出ている時に教えたり、衣服以外の頭髪の乱れや、靴紐が結べていないことを伝えたりなど、細かい部分を伝えていきます。
・基本的には、寒暖差による衣服の調節も自分で気づくまでは口に出さないようにし、見守りましょう。
・気温や状態を伝えることでお子さん自身が気づくことができるように促していきましょう。
・身だしなみや、マナーの大切さはこの時期になると理解できるようにもなってくるので伝えていきましょう。
・汚れていることが人を不快な気持ちにさせるなど、周りに自分がどう写っているのかを伝えていきながら、鏡を見て身だしなみや汚れている場所に気づいて確認をすることができるということを伝えることも大切です。
・身だしなみを整える道具があることも伝えると、特に女の子は進んで使うこともできるでしょう。
・この時期になると指先も上手に使うことができるようになるので、リボン結びのやり方など紐の結び方を教えると、紐付きの靴を自分で履くことができるようになります。
☆リボン結びのやり方
必ず保育者が子どもの後ろに回り、お子さんの手をとって一緒にやってみることから始めていきましょう。
①「ばってんにしてね」と2本の紐を交差させる。
②片方の紐にもう片方の紐をかける。
③「ぴっ!」と声をかけながら、両方の紐を外側に向かって引っ張る。
④左右の紐でそれぞれ輪を作る。右の輪を左の輪にかけ、さらに右の紐を手前から後ろに通す。
⑤リボンの形になるようにし、左右の輪のバランスを整えて完成。
何度も繰り返し教えることが大切です。ただ、何度も繰り返すのではなく、遊び感覚で教えていくとお子さんも楽しく覚えることができると思います。人形にリボンを結んで可愛くしてあげたりなど、工夫を考えていきましょう。
以上が4、5歳の衣服の着脱の援助方法になります。日々の子育ての役に立てることができれば嬉しいです。
ご覧いただきありがとうございました。